野村證券は米国株をはじめとする外国株を買うことができます。
店舗型の大手証券や準大手証券会社では外国株を買うことができますが、外国株をネット取引できるところが少なく、一番人気の米国株でも大手・準大手合わせた7社（※）のうち、オンライン取引で買うことができるのは野村證券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券の2社だけです。（2023年1月時点）
ネット証券と比べると手数料はかなり割高ですが、ネット証券にはないメリットもあるので、このページでは野村證券の外国株のメリットやデメリットを紹介します。
※大手5社（野村證券・大和証券・みずほ証券・SMBC日興証券・三菱UFJモルガン・スタンレー証券）に準大手2社（岡三証券・東海東京証券）を加えた7社
野村證券の外国株のメリットとデメリット
メリットは欧州株（ヨーロッパの上場企業の株）などネット証券に無い国の株を買えること
欧州株（ヨーロッパの上場企業の株）は人気のものも多いのですが、ネット証券では取扱いがありません。外国株の取扱国数が9カ国と一番多いSBI証券でも欧州株は買うことができません。
野村證券は欧州株も取扱いがあり、特にドイツの株は銘柄は限られていますがネットでも購入することができます。
アディダス、BMW、メルセデス・ベンツ、ポルシェ、フォルクスワーゲンなどはネットでも購入できます。
デメリットは手数料の高さと注文受付時間
デメリットは手数料の高さと注文時間の短さです。
まず本支店（店舗）の口座での手数料は
- 71,000円以下なら11％
- 71,000円超 75万円以下は7,810円
（75万円では10.41％の計算） - 75万円超 500万円以下は1.0450％
というように、75万円以上になればまともですが、それ以下の金額は相当な手数料率ですね。（参考：本支店の手数料）
次に野村ネット＆コール（オンライン専用支店）の口座での手数料は
- ～20万円以下 2,389円
（20万円では約1.19％の計算） - ～30万円 3,142円
- ～40万円 4,274円
- ～50万円 5,405円
（50万円では約1.08％の計算） - ～75万円 5,866円
（75万円では約0.78％の計算） - ～100万円 6,160円
（100万円では約0.62％の計算）
というように、50万円以下だと1％以上の手数料がかかります。（参考：オンライン専用支店の手数料）
口コミを見ても手数料の高さはかなり見かけます。
SBIで買えない外国株があって久しぶりに野村證券にアクセスしたら手数料高すぎて足踏みしてる。
20万の取引でも売買益5000円は出さないと損しちゃうやん。 pic.twitter.com/L0h6xrGRfj
— ひかり@ゆる投資MR (@cariota_hatoco) February 26, 2022
ちなみに、ネット証券の米国株の手数料は大手5社ともに約定代金の0.495％です。（マネックス証券に関しては買い手数料は無料なので実質的に他社の半額）
最低手数料も野村證券はネット取引で2389円かかる（1万円の株を買っても2389円）のに対し、ネット証券は最低手数料がありません。1万円の株なら50円（0.495％）で済み、ネット証券は手数料上限が22米ドルなので、大きな金額の取引をするときも安く済みます。
米ドルの為替スプレッドも野村證券は片道50銭、ネット証券は片道25銭と半額です。
注文時間もネット証券と比べるとかなり限られています。
それに対して、最大手の野村證券でネットで外国株買おうとすると、17時位までに注文しないといけないし（場が開くのは夜中なのに！）、指値でしか注文できないし、どういうつもりで作ったのかわからないオントレシステムだからねぇ。。。 https://t.co/afI2ULEiMG
— こねこ@積立マン (@koneko86173014) May 8, 2022
そう考えると、ネット証券で買えるものならネット証券を使った方がいいですね。
米国株を買うならネット証券がいい
外国株の中でも特に人気の米国株を買うなら、手数料を考えるとネット証券がおすすめです。
AppleやAmazonやGoogleなど米国の企業の株ですね。
外国株と言っても「米国株が買えれば十分」という人は多いと思いますが、その場合は野村證券よりネット証券のほうが、取引手数料や為替手数料、注文時間を含めた使い勝手、ツールなど総合的に考えて有利です。
それ以外のネット証券で買えない国の株（欧州株など）を買いたい場合は野村證券がおすすめです。
ネット証券で買えない欧州株などは野村證券がおすすめ
ネット証券で買えない欧州株などを買いたい場合は、野村證券がおすすめです。
他の店舗型の大手証券と比べても「ネットで買える（=手数料が安い）」というのは有利です。
野村證券の店舗とオンライン専用口座の手数料を比べても全然違いますよね。他社は店舗の取引（＝手数料が高い）というイメージです。（※三菱UFJモルガン・スタンレー証券はネット取引も可能）
オンライン取引可能な銘柄は、手数料の安い野村ネット＆コールで、オンラインで買えない銘柄を買いたい場合は店舗で口座を作って買いましょう。（店舗と野村ネット＆コールの両方の口座を持つことはできません）
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