野村證券でeMAXIS Slimは買えないの?米国株式や全世界株式

eMAXIS Slim 投資信託・個人向け国債の評判

人気のeMAXIS Slimシリーズ、野村證券で買おうと思って「あれ?買えないの?」と思う人多いですよね。

eMAXIS Slimシリーズは信託報酬が安くて人気の投資信託。

  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
  • eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
  • eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
  • eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)

などが特に人気ですが、いずれも野村證券では店舗では買えません

以前はそもそも取扱いが無かったのですが、今は取扱いはあります。

ただ、野村證券ではつみたてNISA専用ファンドで、つみたてNISAの口座を持っていないと買えないうえに、オンラインサービス専用なので店舗やコールセンターでは買うことができません。

「え?つみたてNISAを野村證券で作るのはちょっと・・・」

むしろ野村證券からネット証券に変更したい人が多いくらいですよね。

野村證券の店舗で買えるのは「Slim」がつかないeMAXISシリーズで、全世界株式や米国株式(S&P500)など同じ指標に連動するものでも、Slimがつくかつかないかで運用コストが3倍以上かかったりします。

eMAXIS Slimを買おうとして、間違えて野村證券でSlimがつかないほうを買わないように気をつけてくださいね。

eMAXIS Slimシリーズを買いたいなら、eMAXIS Slimシリーズが買える証券会社で買いましょう。

このページではeMAXISとeMAXIS Slimの違いと、「今は野村證券の口座しか持ってないんだけどeMAXIS Slimシリーズを買うにはどうしたらいい?」という点まで紹介していきます。

 

eMAXISシリーズは野村證券で買える(SlimではないeMAXIS)

運用会社が同じ三菱UFJ国際投信のeMAXISシリーズ(SlimではないeMAXIS)は野村證券でも買えます。運用方針は上記のeMAXIS Slimシリーズに似ている(ほぼ同じような値動きの)ものがあります。

ただし、eMAXISシリーズは購入時手数料は無料ですが、信託報酬はeMAXIS Slimほど安くないです。

eMAXIS SlimとeMAXISの主な違いは運用コスト ※約3倍の差

eMAXIS SlimシリーズとeMAXISシリーズの主な違いは運用コスト(信託報酬)で、約3倍の差があります。

例えば以下の似たような2つを比較すると

  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
  • eMAXIS S&P500インデックス

どちらも購入時手数料は無料(ノーロード)で、同じ「S&P500指数(配当込み、円換算ベース)」という指数を目指して運用していますが、信託報酬率(運用コスト)が大きく違います。

  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)年率0.0968%以内
  • eMAXIS S&P500インデックス 年率0.330%以内

3倍以上運用コストが違いますね。

人気のオルカン(eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー))はどうでしょうか?

こちらは似たものに「eMAXIS 全世界株式インデックス」がありますが、少し違いがあります。オルカンは日本を含むのに対し、eMAXIS 全世界株式インデックスは日本を除くという違いがあり、オルカンと同じ商品はeMAXISシリーズにはありません。

  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)年率0.1144%以内
  • eMAXIS 全世界株式インデックス 年率0.66%以内

日本を含むか除くかの違いで同じMSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)を目指した運用で、こちらは約6倍の運用コストの差があり、さらにeMAXIS 全世界株式インデックスは0.05%の信託財産留保額(解約時の手数料)があります(オルカンは解約時の手数料はありません)。

次は、野村證券で人気のeMAXIS日経225インデックスを似たようなeMAXIS Slimシリーズの「eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」と比較して見てみましょう。こちらも両方とも購入時手数料は無料(ノーロード)で日経225を目指して運用していますが、信託報酬率(運用コスト)がこれだけ違います。

  • eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)年率0.154%以内
  • eMAXIS 日経225インデックス 年率0.44%以内

同じ運用会社が同じように運用している2つの商品で、約3倍の運用コストがかかる計算です。

※投資信託の信託報酬(運用コスト)は、運用会社(委託会社)と販売会社と受託会社の3社に支払われるため、運用会社や野村證券(野村證券で買った場合)に収める手数料が高い(その分基準価額が上がりにくい=利益が圧迫される)というイメージです

この運用コストの違いは、eMAXISシリーズは基本的に窓口で販売するものなので、販売の人件費がかかる分を運用コストに上乗せしているためです。

eMAXIS Slimシリーズは主にネット販売なので、販売の人件費がかからない分運用コストが安く済むんです。

買う商品が決まっていて、同じ運用会社が同じような運用をするなら、運用コストが低いほうがいいですよね。(野村證券に手数料を払って、他で得するための関係構築をする資産家の場合は別です)

この点で野村證券からネット証券に乗り換えをした人もけっこういます。

運用が長期になればなるほど、信託報酬の差は運用利益の差になる

購入する金額が大きくなればなるほど、信託報酬の差は運用利益の差になる

ということなので、eMAXIS Slimシリーズで買いたい商品が決まっているなら、ネット証券などで口座を作ったほうがいいですね(自分ならそうします)。

※このページに記載の手数料は2023年1月時点のものです

 

eMAXIS Slimシリーズが買える証券会社と選び方

野村證券でeMAXIS Slimシリーズの取扱いがないのは、野村證券ユーザーには痛いですよね。

特に野村證券にしか口座をもっていない場合は、野村證券にある似た商品(eMAXISシリーズ等)で我慢するか、eMAXIS Slimシリーズが買えるネット証券などで口座を作るか迷いますよね。

野村證券以外にネット証券でも口座を持っていれば、そっちで買うだけなんですけどね。

同じような口コミもけっこう見かけます。

似ているeMAXISでもいい気がするけど、約3倍の運用手数料(信託報酬)がかかり続けるのには悩みます。

ここに関しては、「短期の運用」かつ「そこまで大きな金額で買わない」なら野村證券でいい、反対に「長期運用」や「大きな金額で買う」なら他で買うのがいいです。

運用が長期になるほど手数料の差が大きくなるので、NISAやつみたてNISAなど長期運用の場合は運用手数料が安いほうが有利なのは間違いありません。

eMAXIS Slimシリーズを買うなら、大手ネット証券(※以下の5社)は5社とも取扱いをしています。

取扱商品の違いはありますが、人気の「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」や「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」、野村證券で人気の「eMAXIS 日経225インデックス」と同じ「eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」は5社とも取扱いがあります。

なので、ネット証券で口座を新たに作るのがおすすめです。

大手証券会社ではSMBC日興証券で購入できます(ダイレクトコースのみ)。

eMAXIS Slimシリーズを買うのはどこがいい?

eMAXIS Slimシリーズを買うという点だけで言えば、取扱していればどこで買っても同じです。

eMAXIS Slimシリーズはノーロード(購入時の手数料は無料)、信託報酬もどこで買っても同じで、「ここで買った方が安い」という違いはありません。

eMAXIS Slimシリーズ以外の他の投資信託の取扱いや、株を買う手数料やサービスなど、他の部分でどこにするかを選びましょう。

例えば・・・

クレカ積立で買うならマネックス証券が良いです(購入額の1.1%のポイントがつく)。

また、「株もちょっとだけ買ってみたい」という場合もマネックス証券は単元未満株(1株だけ買うなど、100株未満の単位で株を買う)の買い手数料が無料(売り手数料は他社の最安値水準)なので、売って買っての往復で考えると他社の半分のコストなのでおすすめです。

逆に「100株単位でガッツリ株にも投資します」という場合は、1日100万円以内の取引は手数料無料になるSBI証券楽天証券などのほうがいいですね。

といったように、eMAXIS Slimを買うという点だけで言えば、取扱いしているところで買うならどこでも同じなので、それ以外の部分でどこにするかを選びましょう。

もし大手証券会社でeMAXIS Slimシリーズを買いたい場合は、SMBC日興証券のダイレクトコースでも購入することができます。

野村證券は野村ネット&コール(オンライン専用口座)でもeMAXIS Slimシリーズを買うことができないので、「自分は大手のほうが安心できるから大手証券会社がいい」という方はSMBC日興証券のダイレクトコースはいいですね。

どこで買うのがいいかわからない人にはどこがいいの?

たくさんあって「どこでもいい」って言われるのが困りますよね。

「どこでもいいなら自分は楽天経済圏だから楽天証券にします」「SBI証券の口座を持ってるからそこで買います」といったことが決まっている人はいいけど、そうでない場合は「どこでもいい」って言われると迷う人も多いかと思います。

「eMAXIS Slimが買えればいいんだけど?」
「どこでもいいが一番困る(でも良いところを選びたい、失敗したくない)」

そういう場合にはマネックス証券がおすすめです。

 

マネックス証券はサイトやアプリも使いやすいので初心者にオススメだし、「クレカ積立で買う」(クレジットカードで投信を買ってポイントを貯める)というのは後からよく出てくるニーズなので、クレカ積立のポイントが1.1%と高いのは良いですからね。

1.1%なら単純計算になりますが、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の運用コストである信託報酬(年率0.0968%以内)の約11年分がクレジットカードのポイントで先にもらえるようなイメージですね。

ちなみにeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)をクレカ積立したときの還元率は、楽天証券は0.2%SBI証券は0.5%(ゴールドやプラチナだと1%~2%、プラチナプリファードだと5%)です。

マネックスポイントは投資信託の購入や手数料にも使えるし、Tポイントやdポイントなどいろいろなポイントに等価交換できるので使い勝手も良いです。

 

迷った場合はとりあえずマネックス証券で口座を作ってみて、慣れてきた後に「こういうことがしたい」というマネックス証券にない機能のニーズがもし出てきたら、その時にそれを満たす他社で口座を作ればいいと思います。

口座は無料で作れるし、使わないで放置しても維持費もかからないしペナルティもないので、ここはあまり迷わなくていいですよ。

(たくさん作って使い比べてみるのが後々の手間もなくて本当は一番いいんですけどね)

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